朝鮮時代末期に実学が登場し西洋文物、つまり西学の受容によって伝統社会に対する認識の変化が起こるとともに朝鮮社会は動揺しはじめた。しかし、朝鮮社会は時代的変化に伴う課題を対処できず不平等条約によって対外開放が加速化しながら西欧列強の侵略に直面することになった。

これに対し開化先覚者たちを中心に近代的改革が試みられ、独立協会をはじめとする様々な愛国啓蒙団体が自主的近代国民国家を建設するために邁進したが、日帝の武断侵略によって挫折してしまった。日帝強制占領下において韓民族は日帝による経済的略奪と強圧に屈せず、国内はもちろん海外でも抵抗を続け独立運動を展開した。日帝の残酷な民族抹殺政策にもかかわらず民族保全及び国家独立のための努力は続けられた結果、それは実を結びついに解放を迎えた。

近代化と民族運動史室にはこのような伝統と近代、斥邪と開化、民族運動と抵抗という近代史の葛藤関係を複合的に示す遺物を展示し、韓国近代史の流れを理解できるようにした。西洋の天文地理関連遺物などの西学資料と実学資料を通して近代意識の形成過程が分かるようにし、他律的開港による世界秩序への編入過程における封建と反封建の動き、外勢の侵略と民族意識の成長、開化運動の流れを理解できるようにした。そして、日帝強制占領以降の3・1運動、光州学生運動などの独立運動資料と日帝の独立運動弾圧資料を通して屈折した植民地の歴史を概観できるようにした。